こんにちは! プラスト編集部のOです。
第9回目となる「みんなの転職ストーリー」。 今回は株式会社パワーユニオンの製造課で、機械メンテナンスを担当しているIさんにお話しを聞きました。
記事では”転職における様々な決断の瞬間”や”転職成功を実現するための手段”が語られています。 転職活動中の方はもちろん、これから始めようと考えている方にとっても、きっと参考いただける転職体験談になっていますので、ぜひご一読ください。
※本記事は2023年4月5日時点の情報をもとに作成しています





——はじめての転職を決断した瞬間

Iさんは右手の親指でコインをおもいっきり真上にはじいた。 空中に投げ出されたコインが、吸い込まれるように手もとに落ちてくる。
「考えても考えても、会社を続けるべきか辞めるべきかで悩んでしまう。最終的に、コイントスにゆだねることにしました。これだけ悩むってことは、どちらを選択しても後悔しないだろうと思ったんです」
落ちてきたコインを素早く左手の甲と右手の平で挟み込みんだIさん。
「コインの表が出ればこの会社で仕事を続ける。裏が出れば辞めて転職すると決めていました」
ゆっくりと右手を離して恐る恐る確かめてみると、コインは裏を向いていた——。
Iさんは、工業高校を卒業してから数年間勤めた繊維メーカーを退職し、はじめての転職へと踏み切る決心をした。


——機械メンテナンスのキャリアを歩みたい

実は、1社目の繊維メーカーでの仕事はとても充実していたと語るIさん。なぜ、転職という選択肢を取ったのだろうか。
「1社目では工場内の機械メンテナンスを担当していました。オフの時間に急な呼び出しがあるなど、不満を感じることがなかったと言えば嘘になります。でもそれ以上に、大きな仕事を任せてくれる文化があって、やりがいを感じる瞬間が多かったんです」
「それでも転職を考え出したのは、会社の経営が傾いて大幅な配置換えがあったから。機械メンテナンスのキャリアを歩みたいと思っていたのに、ライン作業をする部署に異動となり、がっかりしました」
この先長く働くことも、希望のキャリアを歩むことも無理だと悟ったIさん。迷いに迷ってコイントスをした結果、新たな職場へと活躍の場を移すことになる。


——うまくいかなかった2社目、成功した3社目

Iさんが2社目に選んだのは製菓業界向けの機械設備メーカー。しかし、想定した通りとはいかなかったようだ。
「主に機械メンテナンスを担当するサービスエンジニア職として入社しました。でも実際は、お客様に対して自社の製品を紹介するという営業職の側面が強い仕事だったんです」
希望の業務内容でないことに加え、営業には向いていないと感じていたIさん。さらに社内の人間関係も良くなかったようで、1年で退職することを決断した。
「また営業要素がある仕事だと長続きしない。工場内での仕事ならそんなことにはならないだろうと考えました。だから3社目に選んだのは、自社工場でリサイクルプラスチックを製造している企業。工場内だけで働く機械オペレーターとして入社しました」
3社目では仕事にやりがいを感じることは多くなかったようだが、人間関係が抜群に良かったという。
「同世代が多かったこともあってか、とにかく気が合う人が多かったんです。冗談を言い合ったり、からかいあったりと、毎日をとても楽しく過ごしていました。本当に居心地がよかったですね」


——会社の雰囲気を知り、安心して応募に踏み切る

当時、まったく退職する気はなかったと語るIさん。だが3社目に入社して数年が経った後に転機が訪れる。
「親が体調を崩してしまい、だんだんと実家に戻りたいという想いが強まってきました。同じ県内ではあるんですが、実家から会社は距離があり、毎日通うとなるとすごく大変なんです。だから、転職という選択肢は自然と浮かんできました」
今までの転職活動で、Iさんはハローワークを活用してきた。3回目となる今回は、転職サイトを利用することに。パワーユニオンの求人はマイナビ転職で確認したという。
「働きながら転職活動をしていたので、いつでも面接に行けるというわけではありません。応募先は厳選に厳選を重ねていましたね。パワーユニオンは実家からの距離も近く、機械メンテナンスの職種で募集していることもまさに理想通りでした」
パワーユニオンがプラストで投稿していた記事も、応募の決め手のひとつになったようだ。
「社員の人柄が伝わるインタビュー記事や、社内の様子がわかる職場紹介記事が投稿されていました。2社目を退職した要因のひとつが人間関係だったので、社員や会社の雰囲気を事前に知ることができたのは、応募の判断材料としてとても大きかったですね。安心して応募したことを覚えています」


——理想の仕事であることを確信

Iさんは無事にパワーユニオンの面接に進むことになる。面接時には同社に対してどんな印象を抱いたのだろうか。
「まず、面接会場に入って目を引いたのは、面接官の方々がSDGsのバッジを付けていたことです。率直に『しっかりしている会社なんだな』と好感を持ちました」
「面接官の方々の誠実な姿勢も好印象でしたね。お客様が稼働している分、土日が出勤日になることもあるなど、マイナス面ととらわれかねない実態を丁寧に説明してくれたんです」
「私からは、2社目での経験を正直に話し、営業的な仕事に向いていないことを告げました。仕事に対する認識合わせができ、入社意欲が上がったことを覚えています」
最終的にパワーユニオン含め2社から内定が出たIさん。もともとの希望である機械メンテナンスの仕事であること。そして、面接での印象が良かったことからパワーユニオンに入社することを決める。


——スパッと決断し、行動することが大切に

パワーユニオンへの転職で、希望通りのキャリアを歩めるようになったIさん。しかし、新天地でのスタートは期待ばかりというわけではなかったようだ。
「経験がある分、メンテナンス業務に関して不安はありませんでした。ただ、パワーユニオンでの業務では溶接も担当すると聞いていました。溶接は初めてになるのでそこは心配でしたね」
しかし、その不安もすぐになくなったという。
「先輩方がしっかり教えてくれましたし、こちらの質問に対しても快く答えてくれます。先輩たちのサポートのもとで実務をこなしているうちに、そんな心配はいつの間にか消え去っていました(笑)」
「1人ひとりの裁量が大きいのもパワーユニオンの魅力です。もう慣れてきて自分ひとりで動くことも多くなってきたのですが、それが私の性に合っていて、働きやすさを感じています」
Iさんは人間関係においても満足していると語る。
「今のところ、仲良くわいわいって感じでもないのですが、同僚とは良い距離感をもって接することができています」
「ゲームをはじめ、共通の趣味でつながっている社員が多いのも当社の特徴です。私はバイクでのツーリングが趣味なんですが、ひそかに誘いたいと思っている人がいるんですよ。その人は新婚さんなので、ちょっと先になりそうですが(笑)」
最後に、これから転職活動を控えている人にエールを送ってもらった。
「最初にコイントスで転職することを決めた時から、転職においてはスパッと決断することをモットーにしてきました。今は転職サイトを利用すれば転職活動も手軽にできますし、自身のキャリアに不満がある人は勇気をもって一歩踏み出してみるのはどうでしょうか」





《編集後記》

転職において失敗も成功も経験してきたIさん。コイントスで転職する・しないを決めたエピソードが印象的ですが、経験から学び、しっかりとキャリア課題を解決するために転職活動をしているところは、多くの方の参考になるはずです。私自身、行動することの大切さを学んだ取材となりました。
プラストに投稿されている株式会社パワーユニオンの投稿には、仕事場の雰囲気や人間関係の良さを感じられる記事が少なくありません。下記リンクより求人だけでは知り得ない魅力をぜひ感じてみてください。

▶株式会社パワーユニオンの記事一覧はこちら ▶株式会社パワーユニオンのHP



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