私は父の跡を継いで経営者になる前は、いわゆる音楽業界に勤めていました。 ここだけの話…継ぐなんて頭の片隅にもなく、自分にとって憧れだったエンタメ・ビジネスに身を置き、その最前線で日々を送るという心身充実した毎日を過ごしておりました。 給料は少なくとも、夢があれば生きていけるさ!! とまぁ、ちょいとアレな日々でもあったりするわけですけど。

で、今は栃木県の製造業で社長としての日々を送っています。 何があってエンタメ業界=ソフトから、製造業=ハードな世界に身を置くことになったのか?少なく見積もっても、とんでもなくおもろ可笑しいお話になるので、いつか機会があればこの場で書かせてもらいますが今回ではありません。あしからず(笑)。

社長になりたてだった頃、取引先である大手客先が協賛しているという交響楽団からアポイントが入ります。エンタメ業界に携わるのは懐かしいなぁという気持ちでお会いすると要件は寄付のお願いでした。大阪から栃木までわざわざお越しになられた楽団の広報のお話を聞いていると私の中で何かが蘇ってきました。

夢に生きるという事は何かを差し出すというわけです。そしてその何かは大概がお金です。古今東西それは同じです。エンタメ業界で働いていたら必ず見る光景と言えば、目をギラギラさせて小さいライブハウスで自分を表現する者達の姿です。売れていく者もいれば、売れずに去っていく者達も山のように見てきました。 楽団の広報と交響楽団の現状について話した時に、思い出したのは当時私がいくら応援しても芽が出ず消えていったアーティストの姿です。頑張っても叶わないという現実を目の当たりにしても何もできない、それはただただ悔しい気持ちとやるせない想いでした。

当時になくて今あるものはなんでしょう? それはお金による援助です。 夢追う者達に潤いを与える事ができる立場に気が付けば私はなりました。

初めて寄付をさせていただいて以来、会社経営に迷惑をかけずに毎年寄付させていただいてます。コロナだろうと材料値上げだろうと他社が寄付を減らそうと私は変わらずの金額をお渡ししています。 私はエンタメ業界出身の製造業の社長です。私がここにいるのはエンターテインメントの世界でお世話になったから。だから私を育んでくれた業界に恩を返さなくてはならないのです。そしてそれが出来るのは異業界から来た私にしかできないからなのです。

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